フリーダイビングという潜水で214m潜ったギネス世界記録保持者ハーバート・ニッチ氏(豪州)の動画。完全に潜り切るとひたすら青い海の中で凄さというのは伝わりづらいと思いますが、その怖さは日本人フリーダイバーの下の記事を読むとわかると思います。
耳抜きのタイミングを間違うと鼓膜が破れるという台詞は中々ホラーです。
一番深く潜れるNLTというルールとは
フリーダイビングにも色々種目があるんですが、その中でもニッチ氏の挑戦したNLTというルールが一番深く潜れるジャンルです。
1988年に公開されたフリーダイビング映画「グランブルー」のモデルにもなった伝説のフリーダイバージャック・マイヨールも人類で初めて100m以上潜ったのがNLTルールでした。
ザボーラという重りの用途の道具を使って潜り、浮上する時もそれに乗っていいし、エアリフトも使用していいというなんでもありルールに近いです。
ほかは浮上はロープを伝ってやフィンで泳いで浮上、フィン無しでなど細かいルールがあります。NLTはそういった運動量を減らして酸素消費量を抑えてとにかく深さを追求したルールですが、反面深く潜るから窒素が体に溜まって減圧症にかかる可能性が高くなります。
実際にニッチ氏はこの大記録の後に240m(フリーダイビングは深さを事前申告制)に挑戦して減圧症で体が動かなくなり一時期寝たきり生活になってしまったとのことです。その後回復してまたさらなる記録に挑戦するため努力しているそうです。
潜って浮上するまでの所要時間は?
ニッチ氏の214mの記録のときの所要時間はわかりませんでしたが100mくらいの場合は潜って水上に戻るまでが3分ほどと意外と早い。
~105メートル潜ると時間にして何分ぐらいなんですか?
https://www.1242.com/realtalk/?line=87
潜っていって水面に戻るまでで約3分です、動いている状態で3分間ですがじっと止まっている状態ならば8分間以上は止めていられると思います。
色々考えてしまうと脳が酸素を使ってしまうんです、実は一番酸素を使うのは脳なので“無心”の状態でいられるのが一番いいんです。
214mとなると倍くらい息を止めてる状態でしょうか。ちなみに遊びで息止めチャレンジするとき大体の人は酸素をたくさんためてそれをちょっとずつ吐いてますがフリーダイビング界では息を吐くと逆にブラックアウトしやすくなるそうです。
※フリーダイブ挑戦中にブラックアウトしてしまったダイバー動画
ボンベを使って潜水記録は332.35m!所要時間がびっくり!
酸素ボンベを使っての潜水記録は2014年にエジプトのアフメド・ガマル・ガブル氏が332.35mを達成しました。
ボンベの数は93本。サポートダイバーは14人いますが全員100mまでの付き添いでそれ以降は一人でした。
そして驚くのが所要時間。潜るのが14分で浮上が13時間36分。
肺の中の空気が膨張して肺を損傷してしまうからで、フリーダイビングがそうならないのは窒素が広がるのが遅いからとか。難しい話ですがボンベで呼吸してるからで呼吸してない素潜りは大丈夫ということでした。
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