実は日本のドッジボールは世界と全然違う?ボールを投げまくる海外のドッジボール世界大会

スポーツ

これはドッジボール世界選手権2014の男子決勝戦、カナダ対アメリカの動画です。
しかし動画を見るとわかりますが我々の知ってるドッジボールとやり方が全く違います。
4:20あたりから試合が始まりますが、レフェリーらしき人がボールをコートのセンターライン両端に3つずつ置いて、開始の合図とともにそのボールを両チームが取りに行って即投げあいます。

一人でボールを二個持って投げ、更に地面に転がるボールを拾って投げ放題。さらにヒットした人はそのまま場外へ行き、復帰はないという内容で自分の知ってるルールと全く違って面食らいました。

気になって調べたらこの世界大会ルールは「マルチボール」が正式名称、または「アメリカンドッジボール」とも言われてました。そして私達が子供のころ昼休みに遊んでいたドッジボールは「シングルボール」と種目分けされていて世界の中ではマイナーなものだったんです。

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世界はマルチボールで日本はシングルボール

野球やサッカー、テニスなど有名な球技は大体ボール一個が世界共通です。日本のドッジボールもそれらと同じように一個を使っていて私達もそれが普通だと思って育ちました。でも海外のドッジは複数のボールを使うマルチボールが主流。それも6個をお互い投げ合う激しい乱戦スタイル。

人数は日本ドッジボール協会(JDBA)のルールだと両チーム12人ずつなのに対してWDA(世界ドッジボール協会)世界大会は6対6ですぐ勝負が決まりそうな少なさです。
※動画の試合はFDBF(世界ドッジボール連盟)というもう一個の世界的なドッジボール組織の物です。

そのためかプレイもかなり激しくて相打ち、複数ボールの一人狙いは当然。避けるのはかなり至難の技です。
そんな中、動画の20:10からの左端の白ユニフォーム(アメリカチーム)の選手が地面にうつ伏せになってボールを避け、そのうつ伏せ状態を狙ったボールをそのままバッタのようにはねて避けるというスーパープレイを魅せてくれます。

アメリカ制作の「ドッジボール」(2004)という映画もありますがやはりマルチボールでやっています。

日本でも公開されましたがシングルボールで育った我々からすると下調べ無しで「ドッジボールモノかあ」なんて気持ちで見ると違和感がすごそうですね。(コメディ映画なのでスポ根と違って気にせず楽しめそうですが)

2019年に日本もマルチボールのWDAに加盟

このシングルボールルールは主にアジアで主流のようで日本、韓国、台湾、香港で毎年持ち回りで世界大会を開催してシングルドッジを世界に普及し続けていて、そのためかマルチボール主流のWDAには加盟していませんでした。
しかし2019年にマルチボールと共にドッジボールを発展させていこうとしてWDAに加盟。
これにより日本でもマルチボールの世界大会に参加する選手たちが続々増えてきたようです。

もしかすると将来学校でマルチボールルールで遊ぶ子供たちが増えて我々シングルルール世代とのジェネレーションギャップがでるかもしれませんね。

コメント

  1. たこ より:

    マルチボールは見応えもあって面白そうだけど、これを学校の授業でやってしまうと、特定の生徒ばかりを集中狙いするイジメのような事態が起きそうな気がする。やっぱりチームスポーツとしてはシングルボールで内野と外野が連携しながらボールを回していくほうが日本人としては馴染みあるし見ていて面白い。すごく良い種目なのに海外ではマイナーだったということを今更知って驚きを隠せない。

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