世界一ものまねが得意な鳥と言われるコトドリの声帯模写が録音と思うくらいそっくり。この鳥はオーストラリアに生息する鳥で求愛行動として違う鳥の鳴き声をするんですが、生息地域で聞こえるものは全て真似もしてしまうためチェーンソーなど森林伐採に使う道具の真似や車のサイレン、果ては誰が聞かせたのかレーザービームや赤ちゃんの真似までしてしまいます。
■レーザーを撃つコトドリ
■赤ちゃんの鳴き真似をするコトドリ
この動画の最後に動物園の人のコメントで「赤ちゃんの鳴き真似を一年かけて習得した」とあるので練習にかかる時間はあるそうです。一年もやり続ける根気はものまね芸人の域。
そのためかオーストラリアでは「コトドリの住む森で迷子になった子供の名前を呼んではいけない。彼らに真似されたら子供が勘違いして森の奥深くに入ってしまうから」というお化け扱いみたいなお話があります。
それほど人そっくりに話せるのか気になり軽く調べてみました。
言葉も喋れるコトドリの聞き取りやすさに驚き!
動物園で飼育されていたコトドリが避難指示のサイレンと音声を真似てしまった動画。赤ちゃんの鳴き声よりも難しそうですがハッキリわかる人語で驚き。
喋る鳥は多くいますが彼らがなぜこういうモノマネが得意かというと鳥は声帯がない代わりに「鳴管(めいかん)」が発達しているからと言われています。
しかし知能が高いと言われているインコやヨウムははっきりわかる言葉じゃなく字幕がないとわかりづらいことが多いです。ではコトドリはなぜここまで滑舌がいいのかというと他の真似をする鳥は鳴管の筋肉が4本に対してコトドリは3本。これが類稀なモノマネができる理由かもしれないと言われています。
■「焼酎」を人そのもので喋る九官鳥
人語の聞き取りやすさでいえば九官鳥はトップクラス。鳴管が他の鳥と違って鳴管からくちばしまでの長さが人間の子どもの声帯の長さと同じなんだそうです。さらに喋るリズムや発音も真似るから聞き取りやすくなってるとか。コトドリも同じようにリズム感などを意識して真似てるからそっくりになるのかもしれません。
知能でいうとヨウムが五歳児並みに高くて言語習得能力は高いですが声帯模写能力はコトドリや九官鳥のほうが優れているのも理由があるんですね。
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