27mの高さからプールに飛び込む競技ハイダイブ。その倍の58.8mから飛び込むラソ・シャーラー氏。これは飛び込み台から飛び込んだ高さのギネス記録として認められました。
しかし厳密には飛び込み中に宙返りをしていなかったのでハイダイビング規定としての記録にはなっていません。それを忘れるとは思えないので宙返りするのを危険と判断したかもしれません。
実際今回の挑戦で彼は着水ポイントがわずかにずれて右足を負傷。水深8mしかないのでわずかな不安も大きなリスクになります。無事成功したのに着水後にサポートが引っ張って岸まで連れて行く姿からも着水時の衝撃の強さが伺えます。
1987年に54mから2回後方宙返りで飛び込みにチャレンジしたオリビエ・ファブレ氏は着水で背骨骨折の大怪我を負いました。それを考えても無謀な挑戦をしなかったのは良かったように思えます。
以下の動画は大会としてのハイダイビング動画。
ハイダイビング規定の高さは27m(女性は20m)で、ひねりや回転を入れた芸術性が必要となっています。日本でも2023年に初めて大会が開催されました。そこで日本で唯一のハイダイバー荒田恭平選手も参加しています(結果:20位)
高さとしてはビル9階から落ちるようなもので着水の衝撃は交通事故と言われています。10mから水面に足から着水したときの衝撃が1tといわれていて、足から着水したとしても全身の姿勢が悪ければ骨が損傷してしまうようです。上手く着水しても何本も繰り返すとその衝撃で壊れるのでベテランになると本数を減らしていくとか。
ハイダイバー目線の飛び込み動画
シャーラー氏の目線動画。かなりの高さがわかりますが、高すぎるのと崖で未経験者には現実感がわかないレベル。しかし日本唯一のハイダイバー荒田選手でも27mから飛び込むのはかなり集中していないと一旦辞めるレベルなのでその倍からとなると本当に危険だと思います。
52mから飛び込むRick Winters選手の動画。かなり昔の動画ですが遮蔽物がない簡素な飛び込み台とプールのおかげその高さがかなりのものなのがわかります。
こちらは女子選手の高さ20mから。プールなので現実感が結構あって、さらに飛び込みから宙返りするので難易度のわかりやすさは伝わりやすそうです。
ハイダイビング失敗動画
Red Bull Cliff Diving Championshipsでの失敗動画。飛び込みは着水時は足からでないといけませんが体勢が崩れて体全体で着水してしまう人や頭からいってしまう選手たち。
ラスト1:40過ぎの人は飛び込み台に目頭をぶつけてしまってて未経験の側からするとこれが一番生々しく痛そうに見えてしまいます。
しかしハイダイビングの着水の衝撃は交通事故レベルと言われています。その痛みを知っている選手たちからしたら着水失敗の痛みのほうに顔をしかめていそうです。
芸人のスギちゃんは10mの高さからの飛び込みを失敗し胸椎破裂骨折で全治3ヶ月と言われて休業しました。プロといえ27mの高さから着水失敗すればその衝撃は命に関わるレベルなので見てるだけで危険さを想像しできてしまうのでしょう・・・
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