レッドブルによって2012年10月に行われた成層圏からのスカイダイビング企画「スペース・ジャンプ」の最高高度ギネス記録の動画。
その高さはなんと上空39,014メートル(128,000フィート)。落下速度は時速1,342.8km(マッハ1.2)で動力補助不使用での音速を超える人類初のフリーフォールとしても世界新記録になっています。フリーフォールの落下時間はなんと4分19秒。
しかし実はこのフリーフォールの最長時間は世界新記録を越えられませんでした。最長は4.5分間となっていて、これは落下速度が初のマッハ越えを達成したので逆に時間が短縮されてしまったからですね。
その記録とは1960年に米軍によって行われたパラシュート降下実験「プロジェクト・エクセルシオ」による31,330m。落下速度は988km/hとなっています。
このプロジェクトに挑戦したアメリカ空軍のジョー・キッティンガー氏はレッドブルの今回の企画「スペースジャンプ」に顧問として関わっています。
そもそも成層圏は宇宙ではありませんが、宇宙服を着て地球が見えるところからのスカイダイビングはもう宇宙にしか見えません。レッドブルの企画名が「スペースジャンプ」なので宇宙からダイブするという気持ちで名付けたかもしれませんね。
そもそもどこから宇宙?
そもそもどこからが宇宙なのかというと国際航空連盟(Federation Aeronautique Internationale: FAI)は上空100kmからが宇宙。米軍は80kmから宇宙と定義していて世界で統一されてるというわけでもないようです。
地球上から大気圏外までには5つの層があり、最も外側の外気圏の外に宇宙があります。
- 対流圏・・・高度0~12km
- 成層圏・・・高度12~50km
- 中間圏・・・高度50~80km
- 熱圏・・・高度80~400km
- 外気圏・・・高度500km~(※JAXA基準)
国際宇宙ステーションは高度400kmにあるので大気圏内なんですね。
しかし宇宙モノの映画や漫画でもよく聞くセリフ「大気圏突入」というのは上空120kmからで一般的に大気がほぼ無くなる100kmから上を宇宙としているようです。
ちなみに地球から月の距離は38万kmです。
スカイダイビングの最高齢ギネス記録は?
余談ですがスカイダイビングの世界最高齢記録は103歳と259日でした。
2022年5月29日に達成されましたがその前は2019年に103歳と129日という記録。これはどちらも最高齢女性としての記録でもあり、男性の最高齢記録は2020年に達成された103歳と181日でした。
その前には2019年に別の102歳の女性が記録更新していて、高齢スカイダイビングがギネス記録の中でもすごい激戦区のジャンルなことに驚きます。
※2023/10/12追記:104歳で記録更新した方が一週間後亡くなったそうです。
死因は明らかにされてませんが睡眠中に息を引き取ったとのことでスカイダイビングとは関係ないと思われます。100歳の頃に初めて飛んで二度目の挑戦の104歳で世界一になったそうです。
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