2024年10月9日にオープンした和歌山県のローソン龍神村西店。
村唯一のスーパーが閉鎖されてその跡地に建てられたローソン。普通のコンビニと違って野菜や冷凍鮮魚が置いていて家庭料理の手助けができるようにもなっています。また宅配や税金その他諸々の支払いにも対応しているので田舎にこそ大手コンビニがあると有り難さが段違いでしょうね。
ローソンが出来るまでは車で30分かけて買い物にいっていたようですが高齢者夫婦には大変。ご近所さんに頼んだりもあるでしょうがすぐそばに店があると安心感が絶対的に違います。
オーナーは和歌山市在住で祖父が龍神村出身。ローソンが龍神村に出店を予定してオーナーを探していたので応募したそうです。野菜や魚はローソンの流通が使えないのでオーナー個人で運んだり、地元農家が卸しています。
スーパーと違ってコンビニは店員が少なくていいのが利点。経営も今のところ順調とのことで村民全員が集まる場所なので安定していそうです。
またグーグルの口コミによると高野龍神スカイラインツーリングやドライブの途中にあるとのことで越えの一休みとして立ち寄るお客もいて、地元のお土産も置いているので売り上げの手助けになってるようです。
過疎地のコンビニの強みはフットワークの軽さ?
■広島県三次市 Yショップ中久保店
■Yショップやまよ 京都美山店
こちらはヤマザキショップ。デイリーヤマザキと違って山崎パンと契約した個人店舗という形。契約形態はかなり自由が効き営業時間も自由でヤマザキのお弁当を減らし自作弁当で利益を得るようにしているそうです。他にも草刈り用の鎌など地元民の需要に答える商品を揃えたり。家まで直接持って行くこともあるそうでフットワークの軽さが強み。
最初のローソンもオーナー自ら野菜肉魚など仕入れたりある程度自由にさせてもらってるようです。こういう臨機応変に対応できる条件も過疎地コンビニの長期経営につながるかもしれません。
買物困難者の増加問題と需要
このように地方は高齢化し子供は都会へ出て高齢者夫婦のみで買物も大変という「買物困難者」が増加中。
国も「食品アクセス確保対策」として支援に動いていますが地方全てに手は回りません。まず流通や人手の確保も税金でまかない切れるものではありません。過疎地ほど輸送費がかかるのもあって利益を得るのが難しいという一面もあります。
個人で買物困難者の多い地域に商品を持って行く「移動スーパー」もあります。
一時期個人でやってるニュースがよくありましたが今は全国スーパーと提携してる「とくし丸」など企業規模の移動スーパーが増えて過疎地の助けになっています。パートナー契約者は9割が3年以上400万円以上の収入を得ているらしく個人事業主としてはかなりの継続率で移動スーパーの需要は高いようです。
そういった需要の高さの面と、何より毎日いつでもいけるお店が身近にあるという点でも流通に強く人件費も少なく済む大手コンビニはそういった過疎地の救世主になるのかもしれませんね。
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