しながわ水族館のシロワニという鮫の水槽の清掃動画。シロワニは最大で体長3.2m、体重158kgにもなる大型種でこの水槽のシロワニも人よりだいぶ大きいです。
なにより目が怖い。鮫最強といわれるホオジロザメの感情のないような真っ黒な目も怖いですが、こちらは瞳孔開きまくったガンギマリの顔でナイフみたいに鋭く長い歯と正反対の怖さがあります。こんなのと一緒の水槽で清掃するなんていつ食べられるかわかりません。
しかし実はこのシロワニは「巨大な仔犬」といわれるほどおとなしい性格で人を襲うことはほぼないと言われています。自分より小さい物をエサにするし、刺激されれば興奮するので人間も場合によっては襲われるので完全な人畜無害というわけではありません。
人の鮫被害のデータを集めているインターナショナル・シャーク・アタック・ファイルでは36件、ホオジロザメは292件となっています。
シロワニはおとなしい?どんな鮫?
シロワニはサメの中では水面で空気を吸い込み胃に空気を溜め浮き袋のようにする唯一のサメで、水中でじっと獲物を探すそうです。
しかし現在絶滅危惧種となっていて、その理由が繁殖率が低くて個体数が増えないからだそうです。サメは乱獲により絶滅危惧種となっている種も多いですが、シロワニは食用として捕獲されることもないので単純な繁殖率の低さだけで減っていくようです。
繁殖は2年に一度、二匹しか産まず、子宮内で共食いが起きるそうです。
寿命は最初は20年くらいと思われていたのが2014年にその倍の40年ほど生きると明らかになっていました。40年の寿命で繁殖率が低いと海の中では減る一方なのは当然かもしれません。
■youtubeのコメントでシロワニがどんな鮫なのか語ってるコメントをまとめてみました。
サキ
3 年前
シロワニちゃん、海外で「巨大な子犬」って呼ばれてるくらい大人しいし、追いかけ回したりしなきゃ全然襲ったりしてこないからね、触っても急じゃなきゃ撫でさせてくれるし優しい性格だよ。
66morse 01
2 か月前
歯の作りが人を襲うようなサメじゃないらしい白い虚塔
4 年前
実は温厚シロワニさんなおお母さんの胎内で兄弟と共食いしあう模様
タンパク質
2 年前
共食いしあうっていうか、最初に産まれた子が他の産まれてない卵を全て食べてしまうって感じだった気がする。
R Morita@できるだけ毎日朗読
2 年前(編集済み)
脇から失礼。しかもこのシロワニという鮫、好奇心旺盛で、海の中でダイバー見掛けると襲うでもなくのんびりと脇から眺めてるような奴ららしいwww
もか🌙
2 年前
福岡の水族館にもシロワニいるんだけど飼育員の話によると
餌をエイとかに取られちゃうくらいおっとりらしい…..(???!!!)TATSUYA
2 年前
目つきが怖すぎるせいで温厚なのに人食いザメに勘違いされてしまうシロワニくんNatu
2 年前(編集済み)
こんな大きい図体してるくせにかなり少食で大洗水族館なんかでは一日アジ3匹しか食べないらしいからね、ガッツがないからおっとりしててもええんよロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ
3 年前
温厚でイルカに近い好奇心旺盛な性格をしており、無邪気にダイバーへじゃれつく様子から「子犬のようなサメ」と呼ばれているらしい。しかし見た目がなぁ……
引用:https://www.youtube.com/watch?v=t3PFZQ1kDyE
「大人しくて少食、温厚」というコメントが多かったです。しかし性格を知らない人から見たら顔が怖すぎて水槽入るなんて無理と見た目のイメージで恐怖され、知ってる人からすると「大人しくて可愛い」と好意的な印象があって見た目と中身のせいでどう思われるかの差が激しいサメのようです。
なんでサメなのにワニ?
サメなのに「シロワニ」とワニを冠した名前が気になって調べたら以下のような一文がありました。
・中国地方の山間部では「サメ」のことを「ワニ」と呼ぶ古語があり、古事記の神話「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」に登場するワニもサメのことだと考えられている。
・和邇は『古事記』と『日本書紀』に登場する。古事記では万葉仮名で「和邇」、日本書紀では漢字で「鰐」とそれぞれ記述されている。中国にワニはいますが日本にはいません。韓国には一億年前にはいました。島津久基は1933年『国民伝説類聚』[15]において、『因幡の白兎』には、インドの説話『猿の生肝取り』の影響も見られるが、西ボルネオやセレベスの説話がより近い元の話であろうとし、『猿の生肝取り』の紹介をしています。日本にいないワニの性質形状が似ているから(足の有無はありますが)、サメにワニという呼び方が山陰地方であたえられたと思われます。
日本には野生のワニが1万年前に存在しないといわれていて、外の世界から聞くワニの性質などがにているから一部地方の人たちがサメをワニとごっちゃに呼んでいたのがなじんでしまったとかなんでしょうか。
岡山・広島・鳥取・島根あたりではサメをワニと呼ぶ風習があって郷土料理などにその名残があるようです。ワニザメも山陰地方では「大型のサメ」の総称のような扱いを受けています。
そういう由来で日本ではシロワニですが海外では「sand tiger」と呼ばれていてその由来は砂浜のある海岸地域に生息している事が多いからだそうです。
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