※閲覧注意:一部生き物に直撃するシーンがあります。
- 2:05…衝撃で鳥が痙攣
- 2:20…牛に直撃
- 5:00…テントの外にいたパートナーの女性が落雷の衝撃で吹き飛んだものにぶつけたのか頭から血を流してる
- 5:38…犬の散歩中に雷が落ちてそのまま失神したのか前のめりに倒れ込む
家に雷が落ちて雷サージの瞬間が見えた動画
※落雷は0:30すぎから。
こちらは部屋でヨガの動画撮影中に落雷にあった日本人。雷サージでコンセントから火花が散っています。PCや家電などはこれでコンセントから雷による過電圧でダメになってしまうんですね。電話線やLANケーブルなどからもくるそうです。
一番は雷雨が来たらコンセントやケーブルを抜くことですが、あまり現実的ではないので雷対策グッズが重要に。ちなみに一度雷サージを受けた保護タップはもうダメになるので買い替えが必要になります。
さらに耐久力にも限界があり、直接家に当たる直撃型は威力が高すぎて市販レベルでは防げることはあまりないそうです。
流石にこの雷サージの動画をみたら対策グッズを買おうという気になりそうです。
飛行機に雷が直撃しても平気?
記事冒頭の動画に4:13に空港の飛行機に直撃してます。大丈夫か心配になりますが飛行機にはスタティックチャージャー(静電気放出器)という電気を逃がす装置があります。それぞれの翼に棒がいっぱいついているのがソレです。
※直撃は0:30から
被雷(飛行機の場合は落ちてくる落雷ではないこともあるので「被雷」という)したときに電気を逃がす効果もありますが、空気などの摩擦で帯電すると雷を受けやすいのでこれで電気を逃がして被雷自体を避けるようになっています。大事な家屋を守るためにあえて受ける避雷針とは逆の装置ですね。
2024年4月3日に宮崎羽田行きのJAL694便がフライト中に二度雷が直撃しましたが乗客は全員無事。しかし機内で異臭が発生したために目的地を関西空港へ変更して着陸したそうです。
他にも落雷で機体に問題が出ても乗客は全員無事だったり現在の旅客機の雷対策はかなりのものになっています。
航空会社が説明する「雷対策」って?
そして、フィンランドの航空会社フィンエアーは公式サイト上で、機体への落雷について次のように説明しています。
「雷は通常、飛行機のコックピットの前側に落ちます。コックピットの窓の端が典型的な衝撃点となります。航空機の(外板に使用されている)アルミニウムの胴体は電気をよく通し、雷が航空機内部に影響を与えることはありません。放電は航空機の外面に沿って前方に進み、通常は航空機の主翼の先端や翼面、尾翼から再び空中に排出されます」
また、KLM航空によると、エアバスA350などのアルミニウム合金(複合材)ではない胴体ではない場合、超微細な銅メッシュ、または電気を伝導する特殊な種類のアルミニウム塗料が施されているとのことです。
またフィンエアーによると、機体メーカーが航空機の実用化に不可欠な認証「型式承認」を得るため、メーカーは航空機の雷保護が十分であることを証明する必要があるともしています。ただ一方で、被雷した機体はダメージが生じている可能性もゼロではないことから、到着後、入念な整備を行い安全を確認する必要もあるそうです。
現代の旅客機ではこのような対策が練られているものの、過去には、雷雲を要因のひとつとし発生した航空事故も発生しています。そうしたことから、パイロットは「雷雲を見たら避ける」というのがスタンダードになっています。
なお、フィンエアーでは「夜間飛行する場合、パイロットは落雷の可能性がある場合に備えて目を明るい光に慣れさせるために、コックピットの照明を明るいモードに調整します」とのことです。
旅客機、雷浴びてもなぜ大丈夫? JAL便は「2度被雷もちゃんと着陸」、裏には設計の妙が
飛行機は雷雨などを避けるのが基本。当たったとしても電気を逃がすので中の乗客には影響はほぼないそうです。しかし大丈夫といっても衝撃の影響は出るので雷に当たったら計器類などが破損したりしていないか点検をしています。
実際の落雷による墜落は1963年に落雷により墜落したパンアメリカン航空214便墜落事故などがありますが、近年はそういった経験から技術の進歩で直撃してもまず大丈夫と言われています。
しかし2009年のエールフランス447便墜落事故や2014年のローガンエアー6780便事故など10年前くらいでも墜落事故はありました。
ただしこの2つの事故原因はヒューマンエラー。落雷によって自動操縦が解除されたと思ったパイロットが手動操縦してしまい、実際は解除されてない自動操縦と手動操縦で反する操作により墜落してしまいました。
今の旅客機は被雷しても機械に異常が無いと判断すればフライト続行するくらい雷は危険なものではなくなりました。あくまでヒューマンエラーによるものだけで技術の進歩に感謝ですね。
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