※糸をくくりつけたスズメバチを無理やりミツバチの巣に置いての実験なのでそういうのが苦手な方は視聴はおすすめしません。
(※3:25から一斉に襲いかかる熱殺蜂球。なお字幕ではスズメバチもミツバチもミツバチと翻訳されてるのでなんとなくで読み取ってください)
偵察にきたスズメバチを殺すニホンミツバチの必殺技として知られる熱殺蜂球(ねっさつほうきゅう)の動画。一匹がスズメバチに取り付くとその瞬間周りのミツバチが一斉に襲いかかります。アリよりも速いチームプレイに驚きしかありません。重さで逃げる事もできず最終的に姿が見えないほどの数に取り付かれて死んでしまってます。
6:30あたりから指で蜂球のミツバチを剥がしますがいくらどけてもすぐ蜂球として群がりなかなかスズメバチの姿が見えません。蜂球は30分ほど維持され、致死温度によってスズメバチはとっくに死んでても万が一を考え絶対に生かして返さないという気迫。
もちろん失敗することもあって、小さい巣で取り付くミツバチの数が少ないと脱出されてしまいます。その際にフェロモンを付けて逃げられたら大量のスズメバチがやってきて全滅。
または巣を捨てて違う場所に巣を作るようです。この際新しい巣を作るために移動中に木や枝に集まって休憩してるミツバチの塊が分封蜂球(ぶんぽうほうきゅう)と言います。蜂球とはハチがあつまった球にみえる塊のこと。
熱殺蜂球の温度は?
胸の筋肉を震わせて温度を上げることで中は46~48度を保つようになっています。スズメバチは46度までしか耐えられずミツバチは50度まで耐えられることを利用した必殺技。
中心部は結構な割合で亡くなり、それ以外も高熱で寿命が四分の一くらいに縮まってしまうそうです。
この中心部、つまり先陣を切るミツバチは高齢だったり前回熱殺を行って寿命が残り少ない者が担当します。特攻隊長はスズメバチにやられたり高温で寿命が減るので若いハチを無駄にしないという種を守る習性によるもの。
セイヨウミツバチがスズメバチを倒す技は「窒息スクラム」
熱殺蜂球はオオスズメバチなど凶悪な天敵の多いニホンミツバチだけの必殺技で、セイヨウミツバチはこれが使えないのでこのように呼吸気管を使えなくする窒息スクラムを取るようです。ただオオスズメバチレベルの巨体になると動画のように時間もかかるし確殺はできないようです。
しかし最近では熱殺蜂球が使えるセイヨウミツバチの集団も出てきたそう。襲われることでそこから対抗するため進化していったのかもしれません。
スズメバチ以外に熱殺蜂球の餌食になった昆虫
巣に近づいたノコギリクワガタのメスが襲われた動画。樹液などを主食とするので意外ですがクワガタのメスは産卵のためにタンパク質補給のためにサナギや幼虫を食べたり、オオクワガタのメスはオスを食べてしまうこともあるのでもしかしたらミツバチを捕食しに来た可能性もあるかもしれません。
他にはタマムシが襲われたこともあるので必ずしもミツバチは専守防衛ということもなさそうです。
コメント