猿の作物食い荒らしに頭を悩ませる農家が様々な対策を施しますが賢い猿はあらゆる手を使って作物を奪っていき、電気柵すら倒して侵入してくる始末。
そこでヤギを放し飼いしてみたらなんと被害が激減。被害額1億円がゼロになったという話もありました。サルは頭がいいので学習して対策すると思いきや放し飼いから数年経っても被害はゼロ地域もあるので継続効果としてもかなりのもののようです。
ヤギが番犬のように追い払うのかというとそうではなく習性として以下のようになっているそうです。
伊折農業生産組合・青木剛司 副組合長:
人懐っこい好奇心旺盛な性格で、何か寄ってくると見つめてにらんだりする。その辺が野生動物にとっては嫌な存在なのかなとヤギによるサル被害対策に取り組む滋賀県農業技術振興センターによると、ヤギは好奇心が強く興味を持ったものを見つめ、さらに近寄る習性があり、これがサルの追い払いに有効だという。
https://www.fnn.jp/articles/-/413941
カカシや鳥よけの目の風船がカラスよけになったりと賢い動物ほど視線が気になるということかもしれません。人も泥棒するときは人目を気にするので納得です。さらに近づいてくるので好意的でも泥棒からしたらヤギのやってることは番犬と一緒なので嫌がるのも当然かもしれません。
他には草を食べることでサル以外にもイノシシなどが生い茂った草木で隠れながら畑に近づくことができなくなり被害が減る効果も。
あとはサルはヤギのあの独特の匂いが苦手という記事もありましたが文献的なものは見つからず、またニホンザルは嗅覚が特に優れてるわけでもないので信憑性はあまり感じられませんでした。
ヤギ以上にサル対策に良い動物は他にいる?
農研機構によるヤギを利用した猿害軽減技術の解説の中にヤギ、ヒツジ、ガチョウ、子豚、ダチョウで試した結果ヤギは被害ゼロでそれ以外はサルが出ると逃げたり無視が多く被害がでてしまっていたそうです。
動画の中で大町市がモンキードッグというサル対策に訓練された犬を飼っていてこちらも効果は高いようです。
こちらは訓練期間なども必要なのでヤギのほうがすぐ効果が出てお手軽な気もします。
コスパや期間も考えるとヤギが一番良さそう。近年この情報が広まったのかヤギを放牧する農家が増えてきているようです。
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