こちらは世界で高価な金塊をまとめた動画です。
一位は2018年にある住人が家の敷地内に空いた穴が鉱脈であると気づいたというものですが、残念ながら彼には採掘する能力がないので土地を売却しました。その鉱脈から何がとれたかはまだ不明という打ち切り漫画的オチです。
金塊といえば大昔から価値あるものとして人々を魅了して、今も安定した資産運用の代表的な一つになっています。その金は鉱石に含まれていますが、実は普通は巨大な金鉱石からでも数グラムほどしか採れなません。
そんな中、純金と同じくらいに純度の高い金の塊が発見されることがあり、それをナゲット(自然金)と採掘者は呼びました。そしてその金塊を探し当てれば一攫千金とばかりに採掘者が金脈を狙って渡り歩くゴールドラッシュ時代が訪れます。
そんな採掘された金塊で世界最大のものは一体どれほどの大きさ、重さ、そしていくらになるのか・・・
動画的には4位から2位までの金塊がすごかったので今回その大きさや価値を軽くまとめてみました。
(※記載されているレートは2020年11月時点のものとなっています)
4位 史上最大といわれる重さ94kgの“ヘンリー王”
(動画時間は9:50~)
重さ 94kg
金含有量 64.5kg
価格 400万ドル(約4億円)
2018年に西オーストラリア州にあるベータ・ハント鉱山で採掘された金塊。動画では4位ですが、実は単純な大きさのナゲットなら現時点でこれが史上最大と言われています。
ただし、塊の中の金含有量自体は64.5kgで3位の金塊よりも含有量自体は少ないので4位になったということでしょう。ヘンリー王という名前は採掘者のヘンリー・ドール氏からとったものだと思います。
しかも実はヘンリー王とともに63kgの巨大ナゲット“ウォーレン”も発掘されていて、こちらは260万ドル(約2億7千万円)といわれています。
この二つの石は標本として世界中に運ばれますが、文化的価値の高さから国外へ出すには国の許可が必要になったようです。
2018年になって1800年から1900年代にかけてもう採掘されつくしたとものと思われたゴールドラッシュ時代よりも巨大な金塊が発見されるというのは夢があります。
3位 ほぼ純金の塊!“ウェルカム・ストレンジャー”
(動画開始10:45~)
重さ 72kg
金含有量 およそ98%以上が金
価格 9,381ポンド(約130万円)
1869年にオーストラリアで発見された金塊。
重さ自体は4位よりも軽いですが、金含有量がこちらのほうが上。純度98%以上という塊自体がほぼ純金といってもいいナゲットです。
そんなものが実は木の根元を掘っていたら地面からわずか3cm下で見つかったのも面白い話の一つです。
価格がずいぶん安くみえますが、もし現在このナゲットを売買するとしたら230万スターリング・ポンド(約3億円以上)とも言われています。
世界最大級の金塊となれば単純な金の価値よりも歴史的価値の側面が大きくなっていくのでオークションでもっと高値になるかもしれません。
これを採掘した人物は3.2万平方km(東京ドーム約70個分)の土地を買って農業を始めたから当時でもかなりの金額だったと思われます。※軽く調べたら1800年代のカウボーイの給料は25ドル前後(今のレートで約19ポンド)くらいなので慎ましく暮らすには十分すぎる額だったといえるでしょう。
ちなみにこの金塊は大きすぎてそのまま計ることができずに鍛冶屋で3つに分割されて計測し、銀行に運ばれてインゴットになりました。しかし当時採掘したときに描かれたスケッチをもとにレプリカが多数作られそのサイズ感を見ることができます。
4位の金塊が採掘されるまでは史上最大の金塊と言われていて、その価値から1989年までオーストラリアの金貨のデザインに採用されています。
2位 ただひたすら巨大すぎる“ホルターマンナゲット”
(動画開始11:50~)
重さ:290kg 金含有量:93kg 価格:不明
1872年、オーストラリアのニューサウスウェールズ州で発見されました。
写真の男性の横にあるのがそのナゲット。1.5メートルという人の身長と同じくらいの巨大な塊です。
290kgに1.5メートルの大きさという三位以下を大きく引き離して圧倒的サイズ感ですが、実はこのナゲットはナゲットではありません。厳密には岩に埋まった金の塊でナゲットとは言いづらいものだそうです。
そしてこの金塊はナゲットの名前にもなった発見者であるホルターマンが歴史的価値から買い取ろうと会社に交渉しましたが却下されてそのまま金を抽出されて形は残っていません。ホルターマンはそのことにショックを受けて会社を辞任しました。
実際に最大の金塊は4位のヘンリー王で金含有量では三位のウェルカム・ストレンジャーがトップというなかなか面白いランキングでした。
もしかしたら動画の一位の鉱山からこれらを超える巨大金塊が採掘されるかもしれませんね。
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