こちらの葉巻職人はレイナルド・ゴンザレス氏。葉巻で有名なキューバでマスタートルセドール(葉巻職人最高位の9段)で葉巻の神と言われる業界でも有名な人。色々調べると日本から彼の葉巻を買いにキューバまで行くファンが何人もいるほどの人のようです。
3分で完成させていますが、葉巻の作り方を知らない自分からすると早いのか遅いのかわからなかったので調べてみたら同じ店で働いている彼の息子の動画を見つけました。
彼はだいたい10分ほどで完成させています。動画のコメントを見るとこれが普通か普通より早いくらいのようです。それよりも3倍も早く作っていると知るととんでもない早さだと感じてしまいます。
以下の動画は伝説のマスタートルセドールといわれるハムレット・ハイメ・パレデス氏(Hamlet Jaime Paredes)の葉巻作成動画。
こちらも4分程度とかなりの早さでした。
葉巻はそのとおり「葉を巻く」だけで作っていた
葉巻は知っていても興味がなかった自分が驚いたのは「葉巻」という言葉通り全部葉を巻いて作っていたということ(ちょっと考えればわかることなのかもですが・・・)
いろんな種類の葉っぱをサイズを調整して樹液のりでくっつけて巻いていくだけというシンプルな作りなんですね。
その葉っぱの選び方が職人ごとに違ってそれぞれ葉巻の味が違うようです。その店の職人の作るオリジナル葉巻は「ハウスシガー」と呼ばれて既製品では味わえない味と深みで病みつきになるとか。
・葉の種類を調べてみたら以下のようです。
1 まず、葉巻は、大きなタバコの葉を使って作るわけですが、このタバコの葉の1番上の部分が香ばしい香りを出し、2番目の部分が最も深みやコクがあって葉巻の味の核心部分であり、さらに1番下の部分が最も燃えやすい部分なのだそうです。
そして、使うタバコの葉自体も、
①リヘロ(茎の最上部、1番太陽に近い部分に生えている葉。樹脂が多いため、味わいは最も深く、燃焼は遅い。)
②セコ(茎の中間時地点に生えている葉。喫感も燃焼具合申立中間。)
③ボラード(茎の1番下に生えている葉。味わいはほとんどなく、燃焼は最も早い。)
と3種類あり、これらタバコの葉自体の選択と、使う葉の部分の選択の組み合わせで、葉巻の味は作られてゆくとのことでした。
ちなみに、1番燃焼が遅く、1番味わいが深いリヘロを中心部分に使うそうです。
2 これら選択した葉を手でねじって葉巻の中身部分を作るのですが、その際のねじりの力加減でドローの硬さ緩さが決まるとのことでした。
3 最後にラッパーで巻くわけですが、ラッパーは、単に、できた葉巻を巻くラップ用の紙がわりにすぎないので、ラッパーの香りは葉巻の味にはほとんど影響しないようです。
但し、副流煙の香りを決めるのはラッパーだし、見た目の美しさや、着火前のラッパーの香り自体も、葉巻の価値を決める大事な要素であるそうです。これは目からウロコな発言でした。
引用 https://ameblo.jp/cigarro2015/entry-12321278044.html
日本とキューバの葉巻の値段の違い
キューバは葉巻大国です。あの有名な革命家チェ・ゲバラが葉巻愛好家でタバコのマークにもなっていたので知っている方も多いかもしれません。そこで日本の葉巻は結構なお値段ですが、キューバではどうなのか調べてみました。
日本は通販で調べるとロブストという太くて短い葉巻(12cmほど)が2000円以上。しかし前述したレイナルド氏のお店でのロブストは日本円で360円ほどのようです。
マスタートルセドールのハウスシガーでも五分の一で買えてしまうんですね(そのため最高の葉巻職人でも収入は一般人とさほど変わらないことが多いようで……)
キューバに観光に行くとそこらの飲食店の店員さんや露天のおじさんが店の商品と関係ない葉巻を売ろうと声をかけてくるそうです(中には幼稚園の園長が園長室につれてきて葉巻を売ろうとしてきた人もいるとか)。こういう道端で買える葉巻は専門店よりさらに安いそうです。
キューバは平均年収が30ドルほどの国。物価はサンドイッチが50円以下。バーガーは60円、コーヒーはなんと4円。だから特産品の葉巻を観光客に売ればかなりの稼ぎになるので誰もが売ろうとしているようです。
葉巻一本の吸う時間は?
ついでに葉巻の吸う時間も気になったので調べてみました。
タバコはだいたいじっくり吸っても数分。しかし葉巻はサイズにもよりますがだいたい4~50分かけてじっくり吸うものだと知りました。長いと2時間近くかかる葉巻もあるとか。煙も重めでスパスパ吸うタバコと違い一分間に1、2回吸うくらいにとどめるのがいい吸い方。
葉巻の煙はタバコと違って肺に入れず、口のなかで味わって出します。ただし口内からでもニコチンは摂取されるのでタバコより体にいいというわけでもないそうです。スパスパこまめに吸いすぎるとその重いニコチンで具合いが悪くなってしまうのでタバコと同じ感覚で吸わないようにしたほうがよさそうですね。
ニコチン摂取よりゆったりとした時間をすごすのが葉巻の楽しみ方。といっても素人目にはそんなに時間かけて結構なお値段のする葉巻を一本まるまる吸い切るのはちょっと……と思い、調べると途中で吸わずに放置すれば火が消えるのでその燃えた跡を切っておけばまた後で吸えるので必ず吸いきらないといけないこともないそうです。吸ってすぐ急な用事がきたとしても無駄にならずにすみそうです(ただし放置すると味がどんどん落ちていく)
葉巻の神がもんじゃに挑戦
おまけでレイナルド氏が日本にきてもんじゃを初めて作った動画をご紹介。
それまで見たことも聞いたこともないであろうもんじゃを初見で作ってるとは思えない迷いのないへらさばきに驚きです。
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