アメリカの給食といえば検索するとサジェストに「アメリカ 給食 ひどい」と出てくるくらいアレなことで有名。見た目がアレなのもですがそれより成長に必要な栄養バランスが考えられてないラインナップが多い点が気になります。
6:20からいい給食が出てきますが、それでも色とりどりの野菜がしっかりあるものから一応バランスは考えてるのかも位のものも。実はこれらはビュッフェ形式で好きなものを子ども自身が選んでいるからなんです。
だから野菜が全く無かったりお菓子みたいな内容が多く、子供らしい「好きな物だけを食べたい」という気持ちが出たメニューだったんです。
これがアメリカの給食がひどいと言われてしまった原因だったようです。
■9:40からアメリカ給食の歴史
歴史によると給食は必要な栄養ラインを提供する必要があると決められていますがセルフサービスによるビュッフェスタイルになるとそれは意味をなさなくなります。
これは「提供する必要がある」と書いてあるので提供はするけど摂るかどうかは自由という自己責任ということかもしれません。成長に大事なことでも自由を優先しているようです。
■10:58からアメリカ給食の問題点
自由の国だから選択式にしていますが、情報や知識を持って体のことに気を使える人なら栄養バランスに気をつけますが子供だとやはり好きなものを選んでしまうのは当然。
動画コメントにもその点て日本給食のほうが子供の将来のためにはいいという意見が多いようです。(好きなものを食べたい子供からしたら大人のエゴかもしれませんが・・・)
更に給食の予算が削減されて学校側が低価格で提供できるジャンクフード店を選ぶとありますが、日本も予算が削減された学校の給食がひどいと定期的に話題になっていたんです。
日本とアメリカの給食は刑務所の食事よりひどい?
■日本の比較
前に名古屋の給食がひどすぎて網走刑務所との比較で話題になっていました。日本一脱獄が困難な刑務所として有名な網走よりひどいということで子供が可哀想という声が。
県ごとに予算が決まっている日本の給食が刑務所よりひどいと話題になることもあるほど刑務所は安定した食事が提供されているようです。なお刑務所の食事は栄養士が献立を考え、炊場係の受刑者が作っています。自分たちの食事だから作るだけとしても手は抜けなさそうです。
刑務所飯といえば「臭い飯」と言われるのが有名ですがあれは昔は安い麦飯がメインだからその匂いが原因といわれたり、単純に房内に仕切りもなくそのまま隣接してトイレがあるのでその臭いが原因とか言われてるだけで食事自体は予算内で栄養が考えられたちゃんとした物のようです。
とはいえ令和になってから不況による影響なのか給食は全体的に量が少なくなっているようには見えます。子供とはいえ主菜はかなり小さめですね。刑務所も食費は削られていると思いますがそれでも大人が必要な量はキープされているので学校給食よりはちゃんとしているように見えます。
日本の刑務所の食事はきちんとしていて、季節やイベントごとの定番メニューもあるのは有名で給食の逆で真っ当に生きている人たちよりちゃんとした物を食べていると定期的にネタにされているくらいです。
■アメリカの比較
比較記事ではどっちがどっちか見た目の違いは感じられません。
しかし冒頭の動画にも刑務所よりひどい?と言われていますがアメリカの刑務所は民間が運営していることが多く、メニューはビュッフェだったり固定メニューだったりバラバラ。収益をあげるために食事予算の削減により場所によってはかなり劣悪のようです。選べる分学校のほうがマシかもしれませんね。
罪のレベルで1~5段階までの刑務所があって1や2はビュッフェスタイルもありますが重罪の4と5になると囚人は独房なのでそうもいかないそうです。
また「ヌトラローフ」という極悪人への罰として出していた特別なメニューもあるとか。
日本とアメリカの給食スタイルの違いはある?
動画でも言われている通り、アメリカはカフェテリアで選べるビュッフェ形式、日本は教室でみんな同じものを食べる給食スタイルです。たまにメニューを何種類からか選べるセレクト給食や事前に好きなメニューを予約するリザーブ給食もあります。
また生徒による配膳係もアメリカはいません。そういうのは専門の人がやることというスタイル。生徒による掃除の時間ももちろんありません。なお清掃の時間は世界的にも日本、中国、韓国、台湾だけのようでした。
ただ近年それに倣って生徒による清掃を取り入れる国もあり、2016年にはシンガポールの教育省が取り入れたようです。イングランドの一部地域も導入したようです。
その他にもアメリカの給食は朝食昼食と用意されていて持参したスナックを食べる時間もあるそうです。スナックは教室で食べてもいい学校もあるそうです。
どちらがいいかは大人からしたら一定の栄養を安定して提供できる日本式で子供からしたら好きに選べるアメリカ式がいいでしょうね。
余談ですが日本は検食といって校長(または教頭)が生徒の給食時間の30分前くらいに食べて栄養面や安全性を確認するいわゆる毒見をするのが決まりですが、この検食で校長が給食に汚物が混入していたことに気づいた事件がありました。ビュッフェ形式だと検食は難しそうなので事前に気づけ無い事件だったかもしれません。
ちなみにビュッフェスタイルなので人気メニューが品切れということもあるそうです。他にも先生は昼食は休憩時間なので一緒には食べないそうです。また翌月分までのメニューが確認できるそうです。
他には給食費として一括払いではなく毎回プリペイドカードで払うシステムがメジャー。価格は大体2.5ドルくらい。
またコロナ救済措置によって完全無料や収入によって割引されたこともあり、カリフォルニア州などは今も継続して無料のようです。
■日米給食の再現をして比較した動画
アメリカの学校に通っていた人の感想では味もそのまま再現。実体験の話もあり、冒頭のアメリカ給食動画に頻繁に登場したチョコ牛乳ですが、これだけじゃなくフルーツジュースやストロベリーミルク、普通の牛乳などから選べるようです。こちらの動画ではフルーツジュースかチョコが人気だったという感想でした。
さらに食後にはアイスが買えるというのも驚きました。お菓子好きな子だとすぐ太ってしまいそうです。
日本とアメリカの栄養士の違い
アメリカにも日本同様栄養士がいますが実はその資格は日本の管理栄養士よりハードルが高く、大学でしっかり学び、医者と同等の高い扱いだそうです。「給食のおばちゃん」なんて気軽に呼べなさそうですね。ただし年収は日本が317万円、アメリカは一年目から10年以上で400万円から860万円とドクターほど高くはないようです。
■ひとこと
軽い興味で調べた程度なのですが、アメリカでも日本でも学校ごとに貧富の差があるので学校によってはこういうことが起きてしまうのは仕方ないことかもしれません。
特に今はコロナ禍からの世界的な不況で昔の給食を知る大人世代からしたらネタと思うほどしわ寄せが子供の食育に出てしまっているんでしょうね・・・
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